温泉を満喫したあとは、お待ちかねの夕ご飯です。  旅の楽しみは、なんといってもその土地の食材を味わうこと。  自然に恵まれた伊豆北川ならではの山海の幸に、玲子さんは大感激!  趣向を凝らしたお料理の数々は、舌だけでなく、目も心も満足させてくれるおいしさです。  暖かいものは暖かいうちに、冷たいものは冷たいままで食べさせてくれる心配りはさすが。  食後は、夜の海を眺めながら、ロマンチックなひとときをラウンジで過ごします。


 お風呂から戻ってみると、外の景色も夕暮れ色に変わっていました。夕日に染まった波や雲がきれいです。  
  夕涼み気分で眺めていると、ノックの音が聞こえてきました。

 伊豆の地酒「菊源氏」の生酒と共に運ばれてきたお料理は、深まる秋を感じさせる前菜の数々です。
 蟹のウニ焼き、合鴨の薫製、カルパッチョ・・・真ん中の氷のドームには、紅葉が美しく散らされているのですが・・・なにが入っているんだろう? 
  仲居さんが手渡してくれたのは、小さな木槌。これで氷を割るんですって!  出てきたのは、アジやアワビなど、とれたての魚貝類です。おしゃれな演出に、にっこりしながら 「いただきまーす!」


 緑色の小鍋には、お野菜と伊勢エビが煮えています。ピリッとくる辛味が新鮮なおいしさ。
  竹筒に入った海老のすり身を落として・・・ふんわりした歯触りがたまりません!



 続いてテーブルに出されたのは、この石。 手のひらくらいの大きさなんですが・・・どうすると思います?  


Reiko's
チェックポイント

 「望水」ならではの「海鮮石焼き」は400度に熱した石の上で、特製のタレをからめた魚貝類をさっと焼いて味わう一品です。   宿泊客にも好評で、お刺身をこの石で焼いて食べる人も多いんだそうですよ。


 これは楽しそう!  早速、焼いてみることにしました。  車海老やイカ、アワビもあります。まずは車海老をのせて・・・  ジュワーっ!勢いよく立ち上る蒸気にびっくり!でもその香りの香ばしさといったら!高温で焼くから表面がシャキっとして、中はジューシーなんです。

 炭火にあぶられているのは、カマス。皮がパリッと焼けています。ここはひとつ、大胆にかぶりつくのがおいしい食べ方ですよね。
  この後も伊勢エビ等が続々と運ばれてきて、食いしん坊の私もお腹いっぱいの大満足!  ごちそうさまでした。


 一息ついてから、夜のラウンジへ行ってみることにしました。  バーカウンターの上には、よく冷えたスパークリングワインが宿泊客のために用意されています。


 金色の淡い光に包まれたラウンジは、昼間とは違うロマンチックな空間です。
  静かに流れるピアノの音やほのかに揺れるキャンドルの炎が、とてもすてきなムード。


 真っ暗な海岸線を車のテールランプが流れていきます。暗い海は凪いでいて、波の音も静かです。
  ワイングラスをかたむけながら、少しだけ物思いにふけりました。


 あんなに食べたというのに・・・(笑)  お部屋に戻る前についつい立ち寄ってしまったのが、味処「磯のれん」。
  メニューの中から「半ラーメン」を選びました。


 可愛らしい赤い器には、澄んだ鶏ガラスープとシコシコの麺。
  夜食にぴったりの量です。  たっぷり添えられたワカメがヘルシーなさっぱり味。
Reiko's
チェックポイント

「磯のれん」は24:00まで営業しているので、夜中にお腹がすいても安心なのです。
  もう少し飲みたい気分の時には、クラブ「司」がおすすめ。もちろんカラオケもあるので、仲間同志で盛り上がるナイトタイムにもばっちりです。


 館内のあちこちに飾られた花々は、見事に生けられたものや、さりげない一輪挿し、そしてこんなかわいい寄せ植えなど様々で、心を和ませてくれます。


 半ラーメンで暖まったせいでしょうか。  心地よい眠気が身体を包みます。
  館内をゆっくり散歩しながらお部屋に戻りました


 流れる時間のスピードがゆったりと感じられる一日でした。 都会の夜とは全然違うのが、この静けさ。
  聞こえるのは波の音だけです。 いい夢がみられそう。 「おやすみなさい。」