親に贈り物をし、一緒に温泉やスーパーへ

　国内の行き先では、各年代を通じて温泉地を挙げる人が多く、「ゆっくり」過ごすことを重視する人が目立った。温泉に入りながらのんびり過ごし、親との絆を深めたいということだろう。
　温泉地の旅館では、施設や周辺の環境が親子でゆっくりと共通の時間を過ごすのに向いている点がセールスポイントになる。静岡県東伊豆町の温泉旅館「望水」は「プライベートガゼボ ときの凪」と名付けた4つの貸し切り露天風呂があり、「凪いだ海のような穏やかな時間が過ごせる」と訴える。同社のホームページにある「花紀行」と題した画面では、30代と60代の母娘が宿泊しながら、菜の花畑や海岸沿いをゆっくり散歩する様子を情感たっぷりに写真で紹介している。